MOIRE RESORT まだ見ぬリゾートを。

CONVERSATION
働くひとを知る

さまざまな仕事に携わるぶん、毎日新しい感動が生まれてくる。賢島のたっぷりとした自然のなかで働く喜びが見えてきます。

鼎談メンバー(右から)
ばさら邸 予約スタッフ 松下 あゆみ
大阪出身。学生時代はテーマパークのアルバイトをしていた。卒業後は添乗員として活躍する。2016年に「モアレリゾート」へ入社すると同時に、志摩へ移住してきた。26歳。
プロヴァンス ダイニングチーフ 松本 尚
志摩出身。高校卒業後、家業(電気関係)を助けながら家庭教師を続け、30歳でリゾートホテルのナイトフロントに転身。その後、2012年に「モアレリゾート」に入社。39歳
プロヴァンス アテンダント ペレラ・ウェリサラゲ・スジャーニ
スリランカ出身。国際関係学に興味をもち、2008年に来日、名古屋で留学生活を送る。志摩のリゾートホテルで3年半働いたあと、2015年に「モアレリゾート」入社。37歳。
「予約、フロント、ダイニング、客室チェック……
サービスすべてに携わるから、お客さまとの距離が近くなって、感動を与えられるチャンスが多くなるんです」(松本)

―具体的にはどんなお仕事をなさっていますか。

松下:予約係としては、宿泊の電話予約・問い合わせ対応や、インターネットの予約に対応したりですね。フロントとしては、お客様に快適にすごしていただくためのことは、すべてします。たとえば夕暮れ時のロビーにキャンドルをともしたり、客室にお布団を敷いたりも。

スジャーニ:私は外国人のお客様の対応ですね。予約時からチェックイン、チェックアウトまで、すべての対応をしています。観光案内を英語で準備しておいて、電車の移動をなさるなら時刻を調べたり、ときには座席の予約も。外国人のお客様は前もって細かいスケジュールを立てる人は少なくて、来てから決めることが多いので、スピードよく対応していきます。

松本:僕はダイニングなので、朝食と夕食をスムーズにおこなえるように全体指示をしたり、ドリンク部門の担当としては売り上げのあがるしかけを考えたり。ほかには、客室の清掃、チェックイン、夕食と朝食のサービス、チェックアウト……。

―すべてに関わるんですね。

松本:はい。そのぶん、お客様といろいろな場面で出会えて、距離が近くなるんです。お客様のためになにかしらできるチャンスがいっぱいあるんですね。そのなかで、ちょっとでも感動を与えられたらと、いつも思います。

松下:本当に。チェックインのときだけだと、「志摩は遠いなあ」って、お疲れの表情しか知らない。でも、ダイニングで夕食をとるころには、にこにこしていらして。いいなあと思います。

スジャーニ:それにこの仕事って、毎日新しい経験を積むことができて面白いですね。みんなで相談しながら、よりよくする工夫もできるし。

松本:外国のかたに渡す案内ツールも、スジャーニが考えてくれたんだよね。お風呂の入り方や浴衣の着方を書いてくれて。

スジャーニ:買ったものではなくて、手間をかけてお客様を迎えることを、プロヴァンスは大事にしているから。松本さんも、レストランのメニューやショップのPOPを手描きしているでしょう?

松本:最初は、たまたまだったんだよね。入社してすぐに伊勢エビのフェアがあって、黒板に伊勢エビの絵を描いたんです。それまで絵なんて描いたことなかったんだけど。

松下:隠れた才能だったんですね!

松本:いや、自信がないから必死で考えて、それをみんなが「いいね」って言ってくれたのが大きかったんです。それでも、世界にはたくさん絵を描く人がいるけれど、なにかあたたかいもの、賢島らしさやプロヴァンスらしさを伝えるものだったら、自分にできるかなと。
とりかかるまでは時間のやりくりが大変だし、みんなが忙しいときに絵を描いていると申し訳ないような気もするし、だんだんとハードルがあがってきて苦しくもある(笑)。でも、任せてくれるみんなの期待に応えたいし、できあがったときの達成感や、お客さんが喜んでくれたときのことを想像すると、楽しくなってくるんです。
誰かを喜ばせたい気持ちって、伝わるんですね。きっと皆ひとりひとりにいいところがあって、この仕事を一生懸命していると、それが見つかるし、見つけてもらえる。それが喜びにつながるんでしょうね。

「大切なのは、コミュニケーションですね。
お互いにフォローしあって、楽しみながら仕事をすることで、お客様にも自然な笑顔を見せられると思うんです」(松下)

―いま、松下さんは新人研修も担当していますね。

松下:はい、といっても「やっています」というほどではないのですけれど。私は「楽しく仕事をしましょう」ってみんなに伝えています。「失敗したら、そのときは落ち込んで悔しがって、明日から楽しくやりましょう」と。

松本:楽しくするって大事ですもんね。

松下:お客様はすぐわかりますから。朝からむすっとしていると、お客様の前に出ても、すぐににこっとできないと思うんです。
朝一番に「おはよう」って言って、すれ違うときは小さく手を振って。一日の最後の五分間に「今日は忙しかったね」なんていうのも大事やと思います。つまりは「見てるよ」という気持ちを伝えることですね。客室案内とかは個人プレーになるし、忙しいなかで意思疎通するのは、難しいことではあるけれど。

―だからこそ、コミュニケーションが大切なのですね。

松下:はい。ここでは初日から即戦力として、現場に立ちます。お客様はスタッフが新人かベテランか知りませんよね。そんななか、どう自信をもってお客様に接するか。
私は、入社したばかりの新人スタッフには三日間ぐらい「ぜったいに、何があっても絶対に助けるから、困ったら言ってね」って言い続けるんです。私が助けるわけではないけれど、困ったときに助けを求められる先を知っているから、って。そうするとミスが少なくなるかな、と。

スジャーニ:それは、心強いですね。

松下:あと、それぞれの性格はわりと把握できていると思うんです。だから、一緒に働く人に「あの人のいいところはこういうところです」って伝えておくと、得意なことを伸ばしてもらえると思うんです。しゃべるのが得意じゃない人なら、その分お掃除をめっちゃしてもらったり。
年代の違う人、結婚している人、していない人、地元の人、私みたいに別の土地から来た人……それぞれ得意がありますよね。主婦のかたはお掃除が早くて技術も持ってますし。若い人は売店のディスプレーやSNSが得意で、新鮮なアイディアをだしてくれます。
それぞれが得意なことを担って、苦手なことを別の人がフォローしてくれるから、いい仕事ができるのかな、と。

松本:いいコミュニケーションは大切ですね。休み明けに誰かが「困った、どうしよう」とならないで済むように、引き継ぎのメモを残すだけでなく、口頭でも伝えてもらうとか。みんながお互いを思いながら仕事を回していく。いい人たちが入ってきているから、いい流れができて、気分良く仕事できますね。

スジャーニ:そのコミュニケーションの強さに、私も助けられます。私は外国人のお客様の要望を日本人スタッフにきちんと伝えるのも大きな仕事。たとえば私は、サイトの予約に時間がかかるし、難しい漢字を解読するのは苦手だけれど、「この電車の座席を予約してほしい」とお客様に言われたとき、日本人のスタッフがさっと、インターネットで予約してくれる。だから、お客様を待たせずにご案内できます。

松本:外国からいらして、いままで怒って帰ったお客さんはいないね。みんな、「サンキューベリーマッチ」で帰っていくね。

「世界中から訪れたお客様が、志摩のおいしいものを食べ、ここの自然な空気をたっぷり吸って、自分の場所に帰る。あの場所にまた来たいな、と思ったとき、志摩と世界がつながるでしょう」(スジャーニ)

―志摩の魅力はどんなことだと思いますか。

スジャーニ:志摩は、来てみてわかる素晴らしさがあります。人はフレンドリーだし、ビーチがきれいで、スリランカみたいにたっぷりの緑があって。

松本:夏はすぐ近くで蛍が出るよね。車のハザードを焚くと、蛍が返事するみたいに瞬いて。でも、他の土地からくると、すぐ近くの駅が無人駅で、びっくりするでしょ。

松下スジャーニ:そうそう!

松下:私は都会で過ごしていたから、最初は衝撃を受けました。コンビニやスーパーも「歩いて行くと猪に会うから危ないよ」って聞いて、えーっ!って。でも、ここではシンプルに暮らすことができる。余計なものがなにもなくてそれでも、生きていけると思うんです。

松本:僕はずっとここで生まれ育ったから、都会の友人のところに滞在するのもすっごく楽しいんですけれど、やっぱり賢島に戻るとほっとします。時間の流れがゆるやかで、なにもないけれど、そこが魅力。だからお客様にも、ここに来て、食事と温泉だけ楽しんだら、あとは何もしないで、好きなことで無駄に時間をつかってください、っていう気持ちでいます。

スジャーニ:そこが志摩のいいところ。だからもっと、外国の方を志摩に呼びたい。そのために、外国人対応できるサイトを作ったり、Facebookでも英語で発信したりしています。世界中から訪れたお客様が、志摩のおいしいものを食べ、ここの自然な空気をたっぷり吸って、自分の場所に帰る。あの場所にまた来たいな、と思ったとき志摩を通して、ジャパンと世界がつながるでしょう。
世界中に旅してみたい素敵な場所がありますから、お客様をここにひっぱるのは難しい。それに、とても大きな目標だとは思いますが、ステップバイステップで進んでいけば、いつか必ず叶うと思います。

 
MOIRE RESORT
志摩から世界へ人々の幸せの場所づくりを目指します